アメリカ日常生活 燃え尽き症候群・重度うつ病

Mommy クリスティーとご近所軍団

10月中旬、クリスティーと私はすっかり仲良くなり、チャーリーとサフィーも以前よりグンと距離が縮まった。

2頭はまるで本当の姉妹のようになった。

ここに引っ越してきたばかりのチャーリーは、太りすぎて、真上から見るとキャラメルボックスのような体型だったのだけれど、連日のようにサフィーに追いかけ回されて、ウエストにくびれがくっきり現れた😄

そのころになると、サフィーはクリスティーにとても懐いていて、私の言うことよりも、彼女の言うことを聞くようになっていた。

健康を崩さない限り悪いことではない、と思っていた私は、サフィーが草を食べようが、土を食べようが注意をすることがなかったのだけれど、そんな私に代わって、クリスティーはサフィーに注意をしてくれていた。

クリスティーが口笛を吹けば、サフィーは彼女のところに飛んで行った。

『Mommy クリスティー』

サフィーにクリスティーのことを話すときには、すっかりサフィーのお母さんのように接してくれている彼女のことを、そう呼ぶようになった。

サフィーがその頃ハマっていたことは、アパートの裏庭に植えられた植木の枝を食いちぎって、走り回って遊ぶこと。

流石に私もこれは注意をし続けていたのだけれど、効果が見られず、ついにサフィーはこれをクリスティーの前でしてしまった。

クリスティーはそんなサフィーの姿を見て大笑いしていたけれど、彼女は私のように注意するだけでなく、その食いちぎった枝を、サフィーのお口からとって、ゴミ箱に入れることを繰り返した。

『そうかぁ。そうやって躾けるのね。。』

私も彼女に、犬の躾け方のお手本を見せてもらったし、毎回自分の甘さに恥ずかしくもなった。

それでも負けじと枝を取ってきて走り回るサフィーは、ある日クリスティーから、『植木職人』というあだ名までつけられてしまった。

そんな感じで、私とクリスティーは仲良くやっていたのだけれど、どうやら、クリスティーとある1組の『ご近所さんカップル』との間で、お互いの犬同士のことでトラブルがあったらしい。

クリスティーも、旦那さんのヴァンも、はっきり言う方なので、相手の犬がチャーリーに噛みつこうとしたときに、強く出たのだと言う。

非常に幸いなことに、サフィーは本当に誰とでも仲良くするし、サフィーのことで、他の犬とトラブルになった経験がない。

私も、サフィーの遊び方にほとんど手も口も出さないから、他の犬にラフに遊ばれたとしても、それも犬同士の遊び方なのかなと思っているし、本当に危ないとき以外は、止めることもしない。

また、私自身、他人に対して、本当に必要なとき以外は、強い言葉を相手に使うこともないし、何かあっても、大抵の場合は下手に出ているからか、ご近所さんとはとても友好的な関係が築けている。

特にうつ病を患ってからは、極力人間関係を避けていたので、トラブルになる機会もなかったのかもしれないけれど。。

だから、クリスティーの話を聞いて、『まぁ、そう言うこともあるかもね。』

なんてサラッと聞き流していた私は、浅はかだったことを後に知ることになった。。


ある日、サフィーと私は、アパートの裏庭でお散歩をしていた。

いつものように、クリスティーと事前にテキストで連絡しあっていたので、しばらくしたら、クリスティーとチャーリーも合流することになっていたんだ。

すると、そこに、クリスティーと問題のあった『ご近所さんカップル』が犬を連れて現れてしまった。

サフィーはその犬とも、とても仲良しなので、夢中になって遊び出した。

いつもこうなると、そのカップルも私も、お互いの犬を15〜20分くらいはそのまま自由に遊ばせる。

が、私は、もうすぐ来るであろうクリスティーとその『ご近所カップル』が鉢合わせることに、とてもドキドキしていた。

『あああ・・、嫌だなぁ。。でも、お互い大人だし、どうにか対処してくれるだろう。』

と思っていたのだけれど、クリスティーがそこに加わると、両者の間に、ものすごく嫌〜な空気が流れた。

クリスティーは私の目にも一生懸命に『ご近所カップル』に会話を振っていた。

『ご近所カップル』は、引き攣った笑顔を作っていたものの、態度も目も非常に冷たかった。

『とりあえず、表面上は両者頑張っているようだし、よかった、のかな??それにしても、居心地悪いよ〜😭』

早々に、『ご近所カップル』の女性が、携帯でテキストを打ち出した。

すると、数分後に、次から次に、彼女のお友達が数名、それぞれの犬を連れて、彼女のところにやってきたのだ。

『うっわ〜!!!!!!!!!でた〜!!!!!!!!!やだね〜!!!!!!』

その場の空気はさらに悪くなった。

と思ったら、今度はその人たちがクリスティーの目の前で輪になって話をし始めたのだけれど、全員、こちらに背を向け、まったく目を合わせない。

あたかも『ご近所カップル』を守りにきました!クリスティーを会話に入れないぞ!という、意地の悪いオーラがそこに漂っていたんだ。

私は、依然、その輪の中に入りたくもないから、その不穏な空気を感じながら、犬たちと戯れていた。


そんなことがあったのだけれどさ、こういうの、よくアメリカで見る光景。特に職場ではあるあるなんだよね。

そのガキっぽい行動に嫌気がさす。

自分たちの嫌いな者を排除する。

グループで1人を攻撃する。

私は学生時代から、グループで固まる方ではなかったので、こういう関係が本当に苦手だ。

卑怯で卑劣に思えて仕方がない。

なんでそんなことをして心が痛まないのかが、不思議でたまらなくなる。

その翌週ぐらいに、はっきり分かったことなのだけれど、この『ご近所カップル』は、仲間同士でグループメールを作っていて、お互いに何かあったらすぐに出動できるようになっているんだ。

私もその中に入っているようで、何度かお誘いを受けたのだけれど、サフィーと私に必要なとき以外断り続けていたから、特別なイベント以外には誘われることもなくなった✌️

それでいいと思ってる。

そういう人たちとは、できるだけ距離を置いて、表面だけのお付き合いにとどめておきたいものだ。


もっと余裕を持って、自分のペースで歩いていける生き方、相手にも自分にも優しい生き方をしたいわね。

あああ、やっぱり人付き合いって怖いわ〜😫

社会復帰するのが怖いよ〜😭

こんなことをするなんて、最低だよ。

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