10月27日、前回のプライベートレッスンから、2週間が経った。
今回もまた、サービスドッグのエドウィンくんが来てくれた。
エドウィンくんは、この日、他の犬に噛まれてしまったらしく、とーーーってもご機嫌ナナメ。
サフィーが近づくだけで、睨みをきかせて、吠えてくる状態だった。
『おぅおぅ。大丈夫なのかしら??』
不安を感じつつ、サフィーの練習に集中する。
何せ、プライベートレッスン6回セットを購入したのだけれど、今回を除いて、あと残り1回となってしまったのだ。
つまり、今日もダメだったら、チャンスは残り1回。
前回の出来は、ボロボロだったから、かなり不安である。
できることなら、早く合格してほしい。。
『サフィーが実力を発揮できますように・・🙏』
早速、いつもの通し練習が始まった。
2週間ぶり、第1発目は、落ち着きがなく、無数に並ぶおもちゃに気が取られてしまった。
『あちゃ〜。今日もダメか??』
しかし、1発目を終えると、なんだか急にサフィーは集中モードになったようだ。
第2発目、スタート。
『おや?一緒に歩いていて、ラク〜に進めるじゃないの。まぁ、練習だし、このまま集中してくれるといいけれど・・』
なんて軽い気持ちで、淡々といつものルーティーンをサフィーと一緒にこなしていた。
歩行もバッチリ、おすわりしたまま待つことも完璧にできた。
音にも動じることもなく、他の犬に惑わされることのないままエドウィンに挨拶もできた。
『やるじゃない!』
最後、サフィーの一番苦手な、私と離れたまま3分おとなしく待つ項目。
これも上手くできた!
『あらま!これをもう少し仕上げて本番に臨んだら、合格できるかな?』
そんなことを考えながら、Ms. Cにお教室に戻るように言われた。
Ms. C、エドウィンのママとエドウィン、そしてサフィーと私がお教室に入った。
Ms. Cが今回のサフィーの出来を振り返って、一つずつ評価してくれている。
そして、突然、
Ms. C「・・、モエ子、どういう意味か分かってる?」
モエ子「えっ?」
Ms. C「だから、今私の言ったこと理解できた?」
Ms. Cとエドウィンのママが私の方を見て笑っている。
モエ子「ん??何?」
Ms. C「だから、合格よ、合格。サフィーはCGCテストに合格したの!」
モエ子『えっ!?えーーーーーーーーーーっ!!!!!!』
サフィーの評価をしていた先生が、あまりにもサラッとテストの結果を言い渡したために、私はすぐにその嬉しいニュースに気づくことができなかったのだ。
しかも、あれが本番だと伝えられていなかった私は、まさかあれで合格を言い渡されるなんて、夢にも思っていなかった。
待ちに待ったAKC CGCテストの合格。
長かった練習の日々。
できなかったことが、どんどんできるようになっていくサフィー。
こんなに大変な訓練をサフィーにさせるべきなのか、と胸がチクチクしたこと。
いろんなことが一気に思い出され、同時に嬉しすぎて、周りがバラ色になったようだった。
「やったーーーーーーー!!!!!サフィちゃん、合格したよーーー!よく頑張ったね!」
その後、AKCに送付する書類をMs. Cが作成してくれて、クラスが終わった。
お教室を出た後、サフィーを連れて、おやつコーナーに直行した。
サフィーは毎回クラスの後、おやつコーナーに行くのだけれど、美味しそうなおやつを見つけては欲しがる。
でも、その都度、「テストに合格したら買おうね」と言ってきたのだ。
そして、この日は、サフィーの1歳のお誕生日4日前。
約束通り、テスト合格のご褒美に加えて、お誕生日のプレゼントも購入した。
テスト合格のご褒美は、いつもサフィーが欲しそうにしていた、大きなNo Hide。
それと、硬いビーフのおやつだ。
帰宅してすぐに、サフィーと合格の喜びを分かち合った。
サフィーは大きなNo Hideと格闘している。
その間に、私はAKCのウェブサイトに必要な情報を入力し、AKCに郵送する書類の準備を整えた。
翌朝、サフィーと一緒に、郵便局へ行って、その書類を郵便局内のポストに投函。
『よし!これで大きな仕事をまた一つ終えたぞ!』
合格するまでどれくらいかかるんだろう、と思ったけれど、サフィーが1歳になる前に合格できるなんて、信じられないほど嬉しかった。
サフィーにとってはつらい訓練だったと思うけれど、これでまた、サフィーができることがグンと増えたことは間違いない。
AKC CGCテストは、サフィーをセラピードッグにする過程の、非常に大きな山だった。
これでサフィーは、Believe in Dog学園のセラピードッグコースを受ける資格を得たことになる。
が、調べてみたものの、Believe in Dog学園では、夏からそのコースは開催されていないし、その予定も発表されていない😔
でも、それがダメなら、他の道があるかもしれない。
ちょっと気になっているセラピードッグのボランティアがあるので、メールを出してみよう。
『サフィーと一緒にたくさんの経験をして、いろんな景色を見たい』
そう思ったことがきっかけで、サフィーを数々のクラスに参加させ、サービスドッグやセラピードッグの訓練をしてきた。
サフィーにとっては、ちょっと辛かったかな、と思うこともあったけれど、将来、それを跳ね返すぐらいのいい思い出をいっぱい作れたらいいな、と思う。
さて、あと1回、プライベートレッスンが残っている。
Ms. Cにサフィーを思いっきり甘やかして遊んでやってください、とお願いした🥰
サフィー、本当によく頑張った!おめでとう🎉