アメリカ日常生活

モエコ、ファイナンシャル・ワークショップに参加する💰

知り合いから『ファイナンシャル・ワークショップに参加しませんか?』というお知らせが来た。

ワークショップはオンラインで1時間。全6回のシリーズで、無料

最後の回で何か買わされたり、勧誘があるんじゃないか??という多少の疑いは持ちつつ、軽い気持ちで参加してみることに。

そして、先ほど第1回目のオンライン・ワークショップが終わったのだ。

初回の今日は、『アメリカのファイナンスの基本を学ぶ』と銘打たれ、20人以上の参加者がいた。

まず面白いな、と思ったのは、レクチャーは日本語で行われたのだけれど、1名を除く参加者が、すべて女性だった、ということ。

これはアメリカだからかな?なんて思ったりした。

日本だったら、こういうファイナンシャル系のワークショップに参加するのは、男性の方が多いような気がしたのよ。

画面に映る女性たちは、スーツでビシッと決めていて、髪型もメイクも、ビジネス用になっていたわ。

きっとバリバリ働く女性たちなのでしょう。

翻って軽い気持ちで参加した私は・・、部屋着😳

体がだるくて、直前まで横になっていたので、髪の毛も簡単に束ねたまま。

もちろんカメラはオフのままにしておいたけれどもね😆

ワークショップの内容は、ファイナンスの基礎

『富とは何か』、『富を作るにはどのようにするのか』なんていう、一般的なことがレクチャーされていった。

今回のワークショップを1文でまとめるならば、『目標を定めて、そこから逆算して、今からそれに向けてできることをしましょう』ってこと。

ファイナンスの基本中の基本である、『収入を増やし、支出を減らす』ことをいくつかに分けて見ていく内容だった。

初回だからだと思うけれど、特に目が飛び出ちゃうようなことは言っていなかったな。

でも、やっぱりお金に関することって親近感を持って聴くことができるよね。

みんなも興味あるでしょ?

それって当然のことだと思うんだ。

なんていうのかな。お金って、人間が生み出した幻想のように思うのだけれど、どんな人の人生にも深く関わっていることじゃない?

何をするにもお金は必要。

出産のときも、普段生活をするときも、死ぬときでさえも。健康なときも、病気のときも。めでたいときも、お悔やみのときも。

必ずついて回るもの。

だからこそ、困らないようにしておきたい。健康なときに、できるだけ備えておきたいんだよね。

だけど、お金ばかりに執着したり、使い方を誤れば、家族や友人を失うことになったり、最悪の場合は、命を失う可能性も出てくるほど、危険なものに化けてしまう。

人間が生み出した『お金』が、これだけ人間の人生を左右してしまうのだから、私はお金って非常に面白いものだと思うと同時に、心してその仕組みを知っておかないといけないな、と恐れに近い感情も持っているのだよね。

『周りも自分も幸せになるお金の使い方』をしたい、と私は常々思うんだ。

だからこそ、お金にまつわる本ももちろん読むし、もっと知りたい。

特に私は独身で、自分の身は自分で守っていかないといけない、という思いが強いから、ちゃんと学ばなくちゃ!という危機感が強いのかも。

良くも悪くも、これからは100歳近くまで生きていくかもしれない世の中になって、おそらく今50歳以下の人たちの多くは、80歳近くまで働くことが当たり前になるんじゃないかなぁ・・なんて思ってる。

そうでもしないと、死ぬ日までの十分な生活費を維持することは難しいでしょう?

それに、人生どんなことがあるか本当にわからない。

私を見てよ。

今まで特殊な部署で働いていて、収入に困ることもなかったけれど、うつ病になって、こうやって職を失ったわけじゃない。

人生、本当に何が起こるかわからないのよ。

だから、平時に備えておくって大事だな、と思うわけ。

やっぱり同じ長い人生を送るならば、笑って、楽しく、豊かに暮らしたい。

そのためには、『健康を維持すること』、そして、『お金と賢く付き合うこと』はマストなのよ。

だからこそ、勉強と実践を繰り返すのだよね。

今回のワークショップ。どんなことが学べるのかな?

そこに身を置くことで、良い刺激を受けられるのではないか、と期待しているんだ。

『人生後半の新しい働き方』を模索している私に、ヒントになるような言葉や出会いはないかしら。

1つでも2つでも得られるものがありますように⭐️


話は変わるけれど、これまでに、お金に関する本は何冊も読んできた。

その中でも私は、『バビロンの大富豪』(ジョージ・S・クレイソン著)が圧倒的に好き。

私のブログを見ている方で、この本を読んだことがある、という方も多いのではないかしら?

この本はロングセラーで、世界中で多くの人に読まれてきただけあって、内容が物語仕立てになって面白い上に、お金の基礎が易しく書かれている。

一部内容を紹介する。

まずは、第一話の中で、バビロンに住む大富豪のアルカドという商人が、世の中の富には際限がない、ということを例え話として語る場面。

そこでまた別の友人が口を開いて言った。「・・・そんな簡単なことならば、すべての人間がそれを実行すると、全員が金持ちになれるということにならないかね。だけど実際には世の中の富には限りがあるだろうよ。」

「人間が勢力を注げば、どこであっても富は大きくなるのだよ。金持ちが新しい館を建てたとして、そこで払った金はそれで消えてしまうかね。そんなことはない。レンガ作りにその金の一部がいくことになるし、人夫にもその一部がいくことになるし、画家や彫刻家にもその一部がいく。そして館で働くすべての人間に金の一部がいくことになる。しかもその館が完成すれば、館はかかった金の分だけの価値があることになるではないか。さらに館が建っている土地は館がそこにあることで、それだけ価値が増えることにならないかね。その隣の土地さえも、館がそこにあることで価値が増えることにならないかね。富というものは魔法のように増えるものなのだよ。その限界を前もってここまでと言える人間はいない。フェニキア人は、海の上で商売するその船がもたらした富で、荒れ果てた海岸に偉大な街をいくつも造っているではないかね。」(←アルカド談)

それから、第二話での、国の経済破綻の危機に悩んだバビロンの王とアルカドのやり取りも面白い。

「・・・アルカドよ、富を手に入れるのに何か秘密の方法でもあるのか。それは他人に教えられるものなのか。」

「実用的な方法がございます、陛下。それは人から人へと教えることができるものです。」

(富を増やす具体的な方法は、この王とのやり取りの後に始まる。ここから内容がもっともっと面白くなっていくのよ〜💖)

つまり、この本の中では、『富は誰かがお金持ちになったら誰かが貧しくなるのではなく、際限なく広げることができる』という考え方と、『富を増やす方法は教え合うことができる』という考え方を紹介しているのよ。

ということなので、ファイナンシャル・ワークショップで面白そうなことや役に立ちそうなお話があったら、追ってシェアするわね⭐️


今日のワークショップでは、『Rule of 72』のことを挙げておこうか。

日本語だと『72の法則』となるかな?

この法則で、今持っているお金が2倍になるまでの期間が分かるんだ。

『72÷金利=お金が2倍になるまでの年数』

例えば、7%の金利だった場合、今持っているお金が2倍になるまでにかかる年数は、

72÷7=10.28

約10年で2倍になるということになる。

だから、100万円を7%の金利で運用した場合、10年後に200万円になる、という目安が立てられるんだ。

また、式を『72÷お金が2倍になる年数』にすれば、『元金を2倍にするための金利(%)』を求めることができるんだ。

例えば、元金を5年で2倍にしたい場合は、

72÷5=14.4%

14.4%の金利が必要だ、ということになる。

だから、100万円を5年で2倍にしたい、と思ったら、14.4%の金利で運用する必要がある、ということだ。

この『Rule of 72』は、運用や貯蓄のプラスのことだけではなく、借金などのマイナスのことにも応用できるんだ。

例えば、今アメリカのクレジットカードの金利の平均が大体21%らしいので、この数字を使って計算をしてみよう。

金利21%で私がお金を借り入れしたとして、その金額が2倍になるには、何年かかるのか?

72÷21=3.4

約3−3年半で2倍になるんだね。

つまり、現在2023年9月に21%の金利で100万円借金をすると、2026年の9月〜2027年の3月には200万円に膨らんでしまう、ということ。

あぁ、こわいこわい。

もちろんこれらは、目安であって、正確な数字ではないのだけれどもね。

『複利は人類最大の発明である。知るものは複利で金を稼ぎ、知らざるものは利息を払う』

なんていう言葉をアインシュタインが残したなんてされるけれど、『Rule of 72』はまさにこの言葉を上手く私たちに見せてくれるよね。

また、運用するには、時間を味方につけることが重要

例えば、4%の金利で、25歳から65歳までの間、毎月1万円ずつ積み立てるとする。

すると、40年後、1,161万円に膨らむ。

それが、65歳まで、4%の金利で、35歳から毎月1万円を貯金すると、685.3万円になり、45歳から始めると、363.8万円にしかならないんだね。

また、同じ条件で35歳から1,161万円を貯めたいと思うなら、月々1.7万円ずつ、45歳からでは、月々3.2万円ずつ貯めていく必要があるんだ。

だから、少額でも、早く始めて、長期で投資をするに越したことはないのよ。

複利を最大限に利用するの。

それがのちのち、『ドルコスト平均法』だのか、『無収入生存月収』・・なんていう話にもつながっていくのだけれど。


それからね、『The 20/10 Rule (for Budgeting and Debt Management)』というのも説明されたな。

これは、借金は年収の20%以内、支払いは月収の10%以内(←家のローン以外ね。クレジットカード、医療費、車のローン、教育ローンなど)に抑えましょう。そして、収入の20%は貯蓄に、10%は家のローン以外の借金の支払いにあて、残りの70%で生活しましょう、という目安。


また、例えば、『1億円貯めたい!』と思ったとする。

それを鼻から『できない!』と挑戦もしないでいれば、何も起こらない、ということ。

これは私も同感なんだ。

私は常々、『できない、と思い込んでいる人に可能性はない』と思ってる。

自分が何を成し遂げたいのか、ビジョンを明確にもって、目標を立てて、そこから逆算してプランを立てていく

基礎的な話だけれど、これも大切でしょう。

そんなこともワークショップでは話していたよ。


だけど現実には、40代50代でも、子ども教育費や親の介護費用に追われて貯金なんてできていません、なんて言う方もあると思うんだ。

中には、母子家庭で苦しいご家庭もあるだろうし、ご家族が病気で治療費がかさんで貯金なんてとんでもない、というご家庭ももあるかもしれない。

私だって、収入もないくせに、治療費でどんどん支出がかさんでいるしね。

今回はお金のお話だけれども、それに限らず、要は、何ごとも各々の環境の中で、自分のレベルで良いから、今できることを精一杯やってみよう、ということだと思うの。

『私には無理!』なんていうバリアや思い込みを捨てて、まずはやってみること。行動すること。

今を大切にできるかどうかで、将来が大きく変わるような気がするわ🌸

-アメリカ日常生活
-, , ,