今朝、サフィーと近くの公園までお散歩をすることができた🎉
一昨日から新しく服用し始めたお薬の効果なのか、久方ぶりに、朝、起きることができたのだ😄
服用したお薬は、商品名がRitalin、化学名はmethylphenidateと呼ばれる経口薬。
これは主にADDやADHD患者に使われるお薬なのだけれど、うつ病患者にも使用される。
ADDとは、attention-deficit disorder の略で、日本語では注意欠陥障害と呼ばれ、ADHDは、attention-deficit hyperactivity disorderの略で、日本語では注意欠如・多動症となる。
ADDもADHDも前頭前野の働きが弱かったり、偏りがあるために、注意が散漫になってしまったり、記憶することが難しくなると言われている。
で、それがなぜうつ病と関係があるのかというと、研究によって、うつ病患者の多くは、前頭前野の機能が低下することが分かっているから。
そのため、多くのうつ病患者に記憶障害が出る、というわけだ。
以前、『うつ病になるとIQが下がる』と言われていると書いたけれど、そこにもつながってくるのだろう。
また、このブログで何度か書いてきたけれど、私自身も通い慣れた道がわからなくなる、本を読むことが困難である、火をかけていることがすっぽり頭から抜け落ち、お鍋を焦がす、鍵を忘れる、ひどい時には自分のアパートの部屋を間違える、人の名前がわからなくなる、などなど、挙げればキリが無いほど、記憶の低下で日常生活に大きく支障をきたしている。
はじめは、認知症になったのではないか、と本気で悩んで、担当医に相談した結果、認知症のテストを受けたくらいだ(結果は、認知症ではなかった)。
いつものグループカウンセリングで、週に一度、ドクターが研究報告をもとに、私たちにお話をしてくれるのだけれど、3週間前のお話が、私の担当医による、「うつ病と前頭前野の機能低下の研究報告」だった。
このお話を聞いて、私は妙に合点がいったし、ではどうやってこの問題を解決するのかなど、たくさん質問した。
私はもともと記憶力が良い方だったので、どうして記憶がここまで落ちるのかがものすごく不思議だったし、少し症状は和らいできたけれど、1年以上経っているのに、一向に治ることのない記憶障害に悩まされ続けている。
こんな記憶力では、責任を持ってお仕事なんてできる状態ではなく、ましてや看護師としてだなんて、考えただけで恐ろしくなる。
なんとしてでも、この記憶障害だけはきっちり治したいのだ。
また、Ritalinは、ドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、その量を増やすのだけれど、これが大きくうつ病治療と関わってくる。
以前の復習になってしまうけれど、うつ病の原因にはいくつかの仮説があって、その一つが、『モノアミン仮説』。
モノアミンというのは、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの総称なのだけれど、このモノアミンが減ることによってうつ病になるのではないか、と考えるのが、この『モノアミン仮説』。
だから、うつ病のお薬の多くは、このモノアミンの量を調整する仕組みになっている。
(もっと知りたい人は、『「うつ」と「うつ病」って違うの?』を読んでね。)
うつ病のお薬はたくさんあるけれど、一部を挙げると、セロトニンの働きを強めるSSRI, セロトニンとノルアドレナリンの量の再取り込みを阻害するSNRI, セロトニン再取り込みを阻害し、受容体調整作用を持つS-RIM, ノルアドレナリンとドーパミンの再取り込みを阻害するNDRIがある。
で、Ritalinを見てみると、ノルアドレナリンとドーパミンの再取り込みを阻害して、その量を増やすのだったよね。
従って、Ritalinは、ノルアドレナリンとドーパミンの再取り込みを阻害する薬、つまり、NDRI (Norepinephrine and Dopamine Reuptake Inhibitors) となるわけだ。
私は、bupropionとTrintellixを今も服用しているのだけれど、bupropionもNDRIなんだよね。
つまり、2種類のNDRIを服用していることになる。
もし、このRitalinで記憶障害が治理、うつ症状も落ち着いているようなら、bupropionを徐々に減らしていっても良いかどうか、主治医に相談しようと思っている。
そして、多少心配していることは、血圧への影響。
ノルアドレナリンの影響で、血圧が上がるだろう。
私は元々血圧は低い方だけれど、できることなら正常値内にキープしておきたい。注意深く観察しなければ。
主治医とのプランでは、近いうちにspravatoというケタミン系の経鼻薬を使って治療をしてみよう、ということになっていたが、この研究報告をもとに、前頭前野を強化する治療を先にやってみたらどうか、という提案があり、試してみることにした、というわけだ。
ADHDに使用される、前頭前野を強化するお薬はいくつかあるのだけれど、私は以前、遺伝子テストを受けているので、主治医にそれをチェックして、一番私に合うお薬を選んでもらった。
それが、Ritalinだった。
Ritalin 10mg は、今から3週間前にオーダーされた。
が、受け取れたのは、3日前。
何度となくCVSという行きつけの薬局と掛け合って、ようやく手に入れることができた。
現在、ADHDのお薬はNational shortageで、どこの薬局に行っても入手できないのだそう。
だから、Adderallなどの代替薬も検討してみたのだけれど、今はそれらも出回っていない。
私もやっとのことでRitalinを手に入れたけれど、本来オーダーされた10mgではなく、5mg。
加えて、2つの違う製薬会社から出されたものを合わせて、ようやく数が揃った状態。
だから、Ritalinではなく、methylphenidateと本来、呼ぶべきなのだけれど、長いから、ここではRitalinと呼ぶ。
しかしさ、ADDやADHDの人たちはどうしているのだろうね?ものすごく不自由な思いをしているのではないのかしら。
私も、今服用しているお薬が終わったら、どうするのだろう?
それまでに、National Shortageが回避されていれば良いけどね。
私に出されたオーダーによると、5mgを1日2錠服用することになっている。
そして、睡眠に影響が出るので、午後2時までに服用すること、と言われた。
2日前から始めたのだけれど、このお薬のことをすっかり忘れていて、思い出したのがその日の午後4時ごろ。
午後2時をとっくに過ぎていたし、『どうしようかなぁ・・』と思ったのだけれど、オーダーされた半量の5mgだし、血中濃度もそこまで上がらないのではないのかな、と思ったことと、就寝時間を2時間を遅らせればオッケーと割り切り、思い切って服用してみることにした。
それよりも、このお薬で、どれだけ私の注意力、記憶力、集中力が上がるのか、非常に興味があるし、早く違いを見たいと思った。
おとといの服用1日目は5mg、昨日2日目は10mg服用した。
で、どんな感じかというと、昨日の正午辺りから、頭ははっきりしているのだけれど、クラクラするような感じがある。
そして、日中は、眠たいのだけれど、眠ることができない状態。そして、目の周りが重たい。
なので、本日3日目は、前日までの副作用と、私は薬にとても敏感な体質ということもあり、今日は朝の5mgだけにしようかとも思ったけれど、結局午前と午後で10mgしっかり服用した。
昨日よりクラクラするけれど、気分も安定しているし、しっかり活動することができている。
また、冒頭でも書いた通り、今朝、6時過ぎにパッと起床することができ、朝7時前にはお散歩に出かけ、2時間ほど歩くことがでた。
帰宅後はシャワーと、そして、なんと!!!!お風呂でお湯に浸かることもできたのだ!!!!🙌
今までも何度か挑戦したけれど、お湯に浸かることがめちゃくちゃ苦痛で、気持ちいいと全く感じられず、骨の奥からゾワゾワした感じがものすごく不快で、すぐ出てしまっていた。
でも今朝は違った。
入浴剤の香りと、お湯の温かさに心も体も、芯からホカホカになる喜びを感じたよ〜⭐️