サフィーがうちに来て、ちょうど3週間目の2023年1月5日、事件は起こった。
ついにサフィーに苦情ノートが届いてしまったのだ😱 ご近所トラブルである。
朝出かけようと扉を開け、鍵をかけようとした時に発見した。ドアにノートが貼られている。
前日の夜、あることがあって、もしかしたら、苦情が出るかも、とどこかで心してはいたけれど、実際に我が子に苦情ノートが来ると、かなり堪える。
その日に何があったのかというと、その頃、予防接種が完了していなかったサフィーは、まだ外に出られないので、1日に数回、ベランダに出して遊ばせていた。
ただし、遊ばせてもせいぜい20分〜長くても30分以内。もちろん時々、他の犬を見つけて吠えることはあったけれど、一人でベランダに座って、街を警護しているかのように、おとなしく外の世界を観察していることも多かった。
その日の夜8時半ごろ、そろそろ遅くなってきたので、私はシャワーを浴びようとした。サフィーはシャワーが大好きで、その頃は常にサフィーと一緒にシャワーを浴びることが習慣になっていた。そうしないと、吠えてうるさいのだ。けれど、その時は、ベランダで遊んでいて、いくら呼んでも部屋の中に入って来ず、埒が明かないので、先にシャワーを浴びることにした。開けっ放しにすると、良く小さな虫が部屋の中に入ってきていたため、ベランダの扉を閉め、シャワーを浴びに行った。それがいけなかった。。
髪を洗い始めた後で、サフィーがベランダで吠え出したのだ。肺から目一杯声を出している。
『あああ!ご近所迷惑になっちゃう!』と思った私は、急いでシャンプーを洗い流して、タオルを巻き、ベランダの扉を開けた。サフィーは、それまでずーーーっと吠え続けていた。
『これは苦情が来るかもな・・』なんて思ったが、後悔したってもう遅い。サフィーを連れてシャワーに戻った、ということがあったのだ。
で、翌朝の苦情ノート。
私も数ヶ月前までは、動物が大の苦手で、吠え続ける犬が好きではなかった。だから、その苦情をくれたMr. Xの気持ちも当然理解できた。とても申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
しかし、私も精一杯お世話しているし、うるさかったのは昨夜の5分足らずの間のこと。苦情ノートに書いてあるように、昼間も夜間もずっとうるさい、なんてことは誓ってない。
うつのせいもあってか、涙がポロポロ出てきた。『私では、サフィーを育てていくのに力不足なのかな?』急に不安になった。
ノートを受け取ってから、いつものようにサフィーを連れて、TMS治療に向かった。
担当のスタッフにこんなことがあったんだ、と苦情ノートを見せて、説明した。なぜかまた涙が出てくる。
彼からは、『そんなこといくらでもあることだし、苦情を出した人の心が狭いだけだよ』なんて励ましてくれた。
TMS治療を終えて、帰宅する途中に、かかりつけの動物病院に寄って相談した。またやけに悲しくて、涙が止まらない。
そこでも同じことを言われた。そして、おすすめの学校の名前と電話番号を書いたメモをいただいて、アパートに向かった。
アパートに着くと、うちに行く前に、リーシング・オフィスへ寄って、マネージャーと話した。もちろん、苦情ノートも見せて。
ここで私は号泣(感情がコントロールできなくなっていた)。そして、繰り返し謝罪。
マネージャーさんは、『サフィーはまだ2ヶ月を過ぎたばかりで、人間の赤ちゃんが泣くのと同じように、パピーが吠えるのは自然なこと。だから気にしなくていいよ。』と言われた。
私は、再度謝り、これからもっと気をつけていくことを約束し、もしMr. Xがリーシング・オフィスに、サフィーのことで苦情を言ってくることがあったら、私が謝罪していたことを伝えてほしいとお願いした。
一方で、朝苦情ノートをいただいてから、私自身がどんなふうにこの苦情ノートに対応するべきか、考えていた。
そして、出した答えは、私もメッセージを書いて、張り出しておくこと。
ドアに貼られていたのだから、苦情ノートはご近所さんの目にも触れていたはず。そして、Mr. Xだけでなく、他のご近所さんだって、サフィーはうるさいな、と思っていたかもしれない。
これは飼い主として、責任と誠意を持って対応するべきと思った。
そして、謝るべきは謝るけれど、苦情ノートに書かれた間違った事実は、正しておこうと考えた。そうしなければ、他のご近所さんに誤解されてしまう、と思ったのだ。
で、こんなメッセージを書いた。
できるだけ角を立てずに、ちょっとユーモアを加えて説明する方法。それは、『サフィーからのお手紙』という形にすることだった。
これを、サフィーの写真と、いただいた苦情ノートも添えて、みんなが見えるように玄関のドアに貼っておいた。
これが、お隣さんやお向かいさんとも話す良い機会となってくれた。
『十分気をつけていくけれど、もしうるさい場合は遠慮なく知らせてほしい』ということを、直接ご近所さんに伝えることができたのだ。
また、それだけでなく、ご近所さんがサフィーの名前を覚えてくれて、実際にサフィーを見てみたい、と言ってくれる人まで出てきて、いろんな人に可愛がられるようになっていった。
Mr. X、ありがとう!彼にも私の感謝と謝罪が届いているといいな。。
あれ以来、苦情ノートは一度も頂いていない。
いろいろ試行錯誤したけれど、私はこういう感じでご近所トラブルに対処した。とりあえずは、落ち着くところに落ち着いてくれたようだ。
その後、宣言通り、良いマナーを身につけるため、サフィーは学校に通い始めた。(この苦情がなければ、サフィーを学校に行かせる予定はなかった)。
学校に通うことで、たくさん学べているし、いい出会いもあった。これも、サフィーと私にとって、非常に良い結果となった。
この苦情のおかげで、サフィーの犬生は確実に好転。どんなマイナスの機会にも、好転のチャンスはあるものだよね。
ドアの掲示は2ヶ月ほど前に外した。
パピークラスを卒業したので、ご近所さんへのご報告も兼ねて、近々サフィーのパピークラスの卒業式の写真でも、ドアに貼っておこうと思っている。
ご近所トラブル、あなたならどのように対処するだろうか?