合否はまだ出ていないけれど、早速通信講座で得た知識を、サフィーのごはん作りに使ってみる。
実践である。
まずは、サフィーの1日のエネルギー要求量(DER)から求めてみた。
これには公式があって、
DER = 係数 X RER
で導き出す。
DERは、Dairy Energy Requirementの略で、1日あたりのエネルギー要求量を、RERは、Resting Energy Requirementの略で、安静時エネルギー要求量を表す。
ここで使う係数は、ライフステージや年齢、繁殖と泌乳、活動量、体温調節の状態、去勢・避妊の有無によって変わってくる。
【成長期】
- 離乳ー4ヶ月:3.0
- 5−9ヶ月:2.0(←サフィーは今ここ)
【成体期】
- 肥満でない、避妊去勢をしていない成長した犬:1.8
- 肥満傾向の犬:1.4
- 減量させたい犬:1.0
【繁殖と泌乳】
- 妊娠中、始めの42日間:1.8
- 43日目以降:3.0
- 泌乳が終わるまで:4.0ー8.0(子犬の数による)
【年齢】
- 8歳以上の老齢期の犬:必要となるエネルギーを、中齢期の犬より、10−15%減らす。(←係数じゃない)
【活動】
- 普通に生活している犬:1.6−1.8
- 軽い運動をする犬:2.0
- 中程度の運動をする犬:3.0
- 激しい運動をする犬:4.0ー8.0
【体温調整】
- 寒い時期での屋外飼育では、最適温度で生活している時よりも、エネルギーが、10ー90%も多く必要になる(←係数じゃない)
【去勢・避妊】
- 去勢・避妊している犬:1.6
そして、RERは次のように求める。
RER = 70 X (体重kg)0.75
これをiPhoneで計算するときは、スマホを横向きにして使うといいよ。
それで、「体重kg」→ 「Xy」→ 「0.75」と打ち込むと、体重の0.75乗が導き出される。
実際に、サフィーを例にとって、DER(1日のエネルギー要求量)を求めてみるとこうなる[興味のない人は、飛ばしてね。]
サフィーは、体重約25kg、9ヶ月、避妊手術なし、健康。
DER = 係数 X RER
サフィーの係数は、9ヶ月なので、2.0。でも、避妊手術なし、ということで、1.8という数字も出てくる。そういう場合は、大きい係数を選ぶ。というわけで、2.0だ。
DER = 2.0 X RER
RER = 70 X (体重kg)0.75 ということは、70 X (25kg)0.75だから、70 X 11.2 = 784
DER = 2.0 X 784 = 1568
つまり、サフィーのDER(1日のエネルギー要求量)は約1568kcalとなる。
DERを元に、タンパク質要求量を導き出す。
これも、犬のライフステージ別粗蛋白対エネルギー比という目安になる数字があるのだけれど、
サフィーは9ヶ月で、その比率は約6.0−8.5g/100kcalとなっているので、今回は8.0という数字を使ってみる。
そうすると、8g : 100kcal = Xg : 1568kcalとなり、答えは125.4g。(←エネルギー量[kcal]ではないので注意。タンパク質のエネルギー量は、実際に使う食材の成分を食品成分表から見て、計算していく。)
ちなみに、植物性タンパク質と動物性タンパク質の比率は、1:1 - 1:3が目安。
続いて、脂肪要求量を求める。
教科書には「ほとんどの場合、脂肪源で総エネルギー必要量の5−15%を供給し、脂肪源は、その動物の機能および疾患状態に応じて選択する」と書かれている。
サフィーは健康であり、活発で、避妊前、ということを考慮して、脂肪必要量は、総エネルギーの10%にしたい。
ということで、1568kcalの10%で、156.8kcalを脂肪から摂る。
そして、炭水化物要求量。
これは、総エネルギー量[kcal] - (タンパク質要求量[kcal] + 脂肪要求量[kcal])で求めていくので、この先の計算は、食品成分表からタンパク質のエネルギー量を導き出す必要がある。
そこから、繊維要求量(総量の5%以下)とビタミン・ミネラルの量を考えていく。とは言っても、手作り食の場合、ビタミンとミネラルは、サプリメントで補うことが推奨されている。
といった感じで、手作りごはんの栄養バランスを整えていくのだ。
ね?手作りごはんにするより、栄養バランスが計算してある市販のドッグフードにした方が、よほど簡単でしょ?
どう考えても、面倒なのよ。
どうにかして、サフィーに合う市販のドッグフードを探さなければ!
だけど、もしサフィーに市販のドッグフードにする選択肢がないとしたら、どうしたらその手順を簡単にできるのか?
それはきっと、1週間とか2週間、もしくは、月でメニューを考えて、あらかじめカロリー計算しまうことだよね。そして、それを使い回す。
とにかく、今回はこの計算だけをして、今までサフィーに与えてきた食事の計算をしてみたのよ。
すると、カルシウム量が圧倒的に足りないことが分かったんだ。
でも、どうやってカルシウム量を上げていけばいいんだろう?
調べた結果、卵の殻が良いらしいことが分かった。
早速、実行してみる。
卵の殻を煮沸して、乾燥させて、フードプロセッサーに入れて粉にする。
フードプロセッサーは製粉機ではないから、繊細な粉にはならないけれど、ある程度小さくなっている。
それで、1日2gほど卵の殻からカルシウムを補うことにしたんだ。
(ちなみに、カルシウムを与えすぎると、尿結石の原因になるから、量も注意しなければならない😩)
以上が、通信講座で学習したことの一部。
今後の生活に、何か変化は出るかしら?