(前回のつづき)
2023年5月3日(水)
動物病院に到着した。ここはかかりつけの動物病院とは違う、初めてかかる病院だ。
実は数週間前に転院をしようといくつかの動物病院を調べ、次はここにかかろうと決めてこの動物病院に転院したい旨を電話で伝えていた。
獣医のDr. Sが来た。女性の元気な先生だ。部屋に入るなりサフィーに挨拶のキスをし、サフィーを歩かせて観察した。
歩かないと思っていたサフィーが歩くではないか!
しかし、まだひどく足を引きずっている。
Dr. Sは腕を組んだまま首を横に振って、「骨折の可能性があるから、今からすぐに全身麻酔をかけてレントゲンを撮りましょう」と言った。
その後ドクターはコンピュータにオーダーを入れながら、治療が一番安く済む方法を探してくれていた。アメリカは動物病院でかかる治療費も大きいのだ。
私はDr. Sにサフィーは健康保険に加入していることを伝えると、安心したように「良かった。それなら質の高い方を選択しよう」と言った。
特にお薬は、よく効く質の高いものは金額も高くなるのだそう。保険に入っていて良かった。
レントゲンの結果、骨に異常はなし。ついでに、耳の炎症も麻酔下で検査をし、治療を施してもらった。
治療費も納得がいくもので、多少家から距離はあるけれど、信頼のできそうな動物病院だ。これを機に転院することを決めた。
レントゲンから戻ってきたサフィーはまだ麻酔が完全に切れておらず、眠ったまま。帰宅しても眠り続けた。
夕方ようやく起きて、お夕飯と処方されたお薬の服用を済ませて再び眠りについた。
翌朝起きてみると、サフィーがいつものように飛びついてきた。
昨日までのあの足の引き摺りはフェイクだったのでは、と疑いたくなるほどの急な回復に驚かされた。
それでも1日できるだけ静かに過ごしたが、下痢と嘔吐があったものの、元気に過ごしていた。
このまま調子が良ければ、AKC S.T.A.R. Puppyテストを予定通り今週に受けさせることも検討しよう。
今回の事故でサフィーが負傷してしまい、胸がえぐられるように痛かった。サフィーを失ってしまうのではないかという恐怖と私自身のサフィーへの配慮の甘さへの憤り。飼い主として、今回の件を通して学んだことが多かった。とにかく、ともかく、サフィーが無事でいてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。