アメリカ日常生活 愛犬サフィー

熱中症で、ラッキーくんお預かり

今週月曜から、気温がぐんと下がった

あのどこまでも生暖かい空気が少し抜け、風が吹けば少し涼しく感じられるようになった。

とはいえ、最高気温36−37℃を維持している。

サフィーと私は、日に3−4回、多い時で5回のお散歩に出る。

あまりにも暑くて長いこと外にいられないので、回数で勝負しているのだ。

で、昨日の午後4時ごろ。

いつものようにサフィーを連れてお散歩に出ると、久しぶりにラッキーくんと会った。

ラッキーくんはサフィーととても仲の良い、小さめの柴犬。

サフィーは10ヶ月になったばかりだが、ラッキーくんはサフィーより1−2ヶ月早く生まれてて、年も近い。

従って、エネルギーレベルがほぼ同等なのだ。

ラッキーくんの飼い主は、中華系の若いカップル。

普段はパパと一緒にお散歩に来ているのだが、昨日は珍しくママと一緒。

私はママとも面識があり、彼女のお名前もしっかりと覚えている😃 Yちゃんだ。

Yちゃんは、きっと今の日本基準からいっても、とーっても細くて、声も小さい。

この療養中に15kg激太りした私は、彼女を見ると、いつも自分のドスコイ体型にさらなる貫禄を感じるのだ。

Yちゃんがラッキーくんを連れて、アパートメントの裏口付近に差し掛かったとき、サフィーと私がその裏口からちょうど出るところだった。

喜び最高潮のサフィーは、ラッキーくんとすごい勢いでじゃれあっていた。

私たちは普段そうさせるように、2頭を自由に遊ばせ、少し会話を交わした。

が、あれれ?何かおかしいぞ。Yちゃんの様子に違和感を覚えた。

『暑いね〜。だいぶ涼しくなったけど。』なんて私が話すと、Yちゃんが『まだ暑すぎる・・』といった直後、足元がフラフラしたように見えた。

『えっ?気のせいだったかな?でも、顔色、コピー用紙より白くない??』なんて思っていたら束の間、Yちゃんが本格的に立っていられなくなったで、すぐにラッキーくんのリードを預かり、彼女を冷房がガンガンに効いたアパートのビルの中へ誘導した。

熱中症だ。

もう立っていることさえできず、廊下に座り込み、壁に寄りかかる。

私、『冷たいお水を持ってくるから、ちょっと待ってて!』と言って、2頭を引きずって、クラブルームへ。

紙コップに水を注ぎ、Yちゃんの元へ急いで戻る。

水を飲み干した。

『もう大丈夫。さっきよりいいみたい』と言って、立ち上がるYちゃん。

明かに大丈夫じゃない。

さっきよりフラフラしていて、立っていられないのだもの。

また廊下に座り込み、『もっと水が欲しい』と言われたので、私、また2頭を引きずって、今度はリーシングオフィスへ。

オフィスのスタッフに説明をして、今度は冷えたペットボトルのお水をゲット。

リーシングオフィスのスタッフとマネージャーも心配だからと一緒に来てくれた。

Yちゃんの元に行き、お水を飲んで落ち着かせ、しばらくしてから、みんなでYちゃんを彼女の部屋まで送ることになった。

Yちゃんの部屋に着くと、Yちゃんをカウチに座らせた。

Yちゃんは大丈夫だと言っているけれど、彼女はアジア生まれの図々しくないタイプのアジア人。かなり遠慮していることが透けて見える。

お節介だとも思ったが、半ば無理やりラッキーくんをお預かりすることにした。

犬のケアって、結構大変だもの。休んでいても、常に気にかかる。

それに、それができそうにないだろうと思うほど、脱水症状が酷かったのだ。

そして、聞いてみれば、朝から何も食べてないという。

ドスコイ体型の私は、『ヒェ〜!!!!!!!😱😱😱😱😱😱 食べ物もすぐに持ってくるから!』なんて言いながら、『なら、なぜ食べないんだ??!!そりゃ倒れても仕方ないでしょ。っていうか、なぜ食べずに平気でいられるんだ??!!その極意を伝授してくれ!』と頭の中で叫び声を上げていた。

しかし、また遠慮されてしまった。

『食べるものはうちにあるから大丈夫』なんて小声で言う。

『わかった。ちゃんと食べるんだよ。』そう言い残して、電話番号を交換し、とりあえず、ゆっくり休んでもらうことにした。

さて、ラッキーくんとサフィーを連れて、自室に向かったのだけれど、まぁ、大変!

歩いている最中でさえ、2頭が激しくじゃれ合うから、私はリードでぐるぐるに巻かれて歩けなくなってしまう。

やっとの思いで部屋に着く頃には、私は冷房がガンガンに効いているはずのビルの中で汗だくだった。

普段、サフィーがうちに入ったら、すぐに足を拭くのだけれど、ラッキーくんは足を拭かれることに慣れていないよう。

ただ足を拭くだけなのに、一苦労。

その後はもう、家の中で2頭が絶え間なく走り回っていた。

我が家で盛大にじゃれ合う、ラッキーくんとサフィー

サフィーは、小さい頃から、お散歩から帰宅した後や、ごはんの後は、ゆっくり休ませることを習慣にしているのだけれど、習慣は吹っ飛んだ。

一方、私は帰宅してすぐに、冷蔵庫を確認し、卵とほうれん草入りのお粥を作ることにした。

具合が悪いときに、お食事の用意をすることがどれだけしんどいか、身を持って知っているから、もしお口に合わなかったら捨てて貰えばいいし、これも私の勝手なお節介だけれど、病気のときくらいは受け取ってもらおうと思ったのだ。

お塩とお醤油で、それがわかるかわからない下程度にほんのりと味付けをした。

お粥を作っている間にりんごの皮を剥き、塩水につける。

両方が出来上がったら、すぐにタッパーに入れて、Yちゃんに届けるためにドアに向かった。

すると、すかさず2頭がドアに突進してきた。

それを阻止しながら、素早くドアを閉めようとした。

が、奴は超鋭敏だった。

体の小さいラッキーくんは、そのサイズを活かし、ドアが閉まりかけたわずかな隙間から鼻をねじ込み、体をスルーさせた。

ひゃーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!😱😱😱😱😱😱😱』

急いでドアを閉め、サフィーの脱走は阻止したものの、部屋の中から思いっきり吠えている。

自分だけ置いて行かれたので、かなりパニックになって悲鳴に近い声で鳴きまくる・・。

『あああああ・・・・・・・』

サフィーの声は響くし、ラッキーくんの姿はどんどん小さくなっていく・・。

『ラッキー!!!!!戻ってらっしゃーーーーーーい!!!!!』

とにかく両手に持ったタッパーを家の中に置かなくちゃ、と部屋のドアを開けて、タッパーをキッチンカウンターに置いた。

再び出ようとしたドアの隙間から、今度はサフィーが体を捩じ込んで脱走。

きゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱』

ご近所さんにご迷惑だと思いながらも、『2人とも、戻っていらっしゃーーーい!!!!!』と廊下で再び声を上げる。

『もし誰かが通りかかって、飛びかかってしまったら!!!!』と思ったら、もう肝が冷え冷えだったよ。

汗だくになりながらやっとの思いで2頭を部屋に連れ戻し、テイク2。

今度はうまく行った。

無事Yちゃんにご飯をお届けできた。

いくらばかりか顔色が良くなっていた。

家に帰ると、今度は2頭のお夕飯の用意。

『今夜はターキーですよ〜』といって、冷蔵庫からターキーを出して調理し始める。

Yちゃんに、ラッキーくんにターキーをお夕飯にあげても大丈夫か、許可は取ってある。

しばらくすると、お鍋から漂う匂いに釣られて、ラッキーくんが鼻を上に向けながらキッチンにやってきた。

サフィーも負けじと私のそばに来る。

『はぁ〜。ようやく静かになった。ごはんの力よ。。』

ターキーに火が通り、お皿によそう。ご飯を盛る。あらかじめ細かくしておいたお野菜を入れる。フィッシュオイルをかけて、混ぜ合わせる。

そして、お皿を運んだのだけれどさ、多頭飼いって大変だね。

喧嘩にならないように、2頭のお皿を離したにも関わらず、ラッキーくんがサフィーのごはんを奪いにくる。

サフィーは、うちに迎えてから一度も他の誰かに食事を奪われるなんていう経験がないから、必死に自分のごはんに食らいついていたわよ。

食後はまた走り回っていた。さらに激しく😔

すると、ラッキーくん、もようしたようで、お漏らし。

小さい方も、大きい方も😭

それを片し、拭き掃除を念入りにする。

そして、2頭の毛が至る所に散らばっているので、お掃除機をかける。

『昨日体調が戻っていて本当に良かった〜。。』感謝せずにはいられなかった。

お食事の後片付けをし、サフィーの歯磨きをし、2頭を夜のお散歩に連れて行き、ラッキーくんをYちゃんの元へ送ってきた。

帰ってくるまでに、私はもう汗だく。

シャワーを浴びて、ようやく息をつくことができた。

サフィーは私がシャワーに入る前に、もう力尽きて眠りに落ちていた😆

私もめちゃくちゃ疲れたよ。

でも、久しぶりに誰かのお役に立てたような気がして、ものすごく嬉しかったんだよね。

自己満足なのだろうけれど、それでもいい。

ずっと病気で伏せっていた私が、誰かのために力を発揮できたんだよ。

ものすごく爽快な気分になれたんだ。

そして、他所の子を預かることの大変さを感じることができたよ。

2頭が楽しそうに遊んでいる姿を見ているのは心地良いのだけれど、何かあってはいけない、という緊張感で常に気が張っていた。

世のお母さま方(お父さまもかしら?)はこういうことを日常的に経験しているのだろう、と思いを馳せた時間でもあった。

お母さま方、そして、積極的に育児に参加しておられるお父さま方、本当にご苦労様!😊

-アメリカ日常生活, 愛犬サフィー
-, ,