10月上旬、『Vodder School』Level 1 セオリーのテストを終えたその日、今受講できる『Vodder School』のクラスの申し込みをすべて完了した。
『さて、これからセオリークラスで学んだことをゆっくり見直しながら、復習していこうかな・・』
なんてのんびり構えていた。
その数日後、例のファイナンシャル・ワークショップ関係で、Zoomミーティングが入った。
というのも、ワークショップに参加したときに、IUL (Index Universal Life) 保険という商品を知って、もっと知りたいと思い、質問をしていたのだけれど、担当の人が、Zoomミーティングでその質問に答えてくださるとのことで、今回ネット上でお話を伺うことになったのだ。
お金に関しては、私たちの生活になくてはならないもの。でも、学校で習うわけでもなく、自分の知識の薄さに危機感を感じていた私は、一時、お金に関する本を読み漁って自分で学んでいたことがある。
その中で、『保険』に関することが必ず出てくるのだけれど、大概、『掛け捨て保険以外はお金の無駄である』というようなことが書いてあるのだ。
それ以来、自分の持っていた掛け捨て保険も再度見直し、要らないものをすべて切って、この10年近く、私は掛け捨てのがん保険を1つ持っているだけだ。
その上、私は独身。
私が死んだとて、それで生活に困る人などおらず、誰かにお金を残す必要もない。
ということで、私には生命保険なんて不要だと思っていた。
でも、ワークショップで情報を得ることによって、ちょっと考え方が変わったのだ。
『あれれ?保険って、自分が死亡したときに、残された人にお金を残すためのものだと思っていたけれど、その積み立てたお金を自分の老後資金として使うこともできるタイプの保険もあるの??』
特に、IULの説明を聞いたときは、かなり衝撃だったんだよね。
IULというのは、Index Universal Lifeの略で、積立型の生命保険のこと。日本にもあるのかしら?
これ、積立をしていくのだけれど、S&P 500のような株式インデックスに連動して、利息が変動するのだよね。
たいていの場合、時間とともに物価が上がっていくから、利息も上がっていって、積み立てたお金が増えていく仕組みになっているんだ。
でも、そうすると、逆にリーマンショックのような株の暴落によって、積み立てたお金が無くなってしまうのではないか、っていう心配が出てくるでしょう?
それにもちゃんと対応していて、最低の金利が設定されているから、元本割れをすることがないという。
『そんな都合のいい保険があるの?!このタイプの保険なら、病気やケガをしたときにも保障されるし、老後の備えとして持っていたほうがいいかも。』
そう思えて、もっと詳しく知りたくなった。
例えば、私の40代という年齢から保険に加入するとして、具体的に毎月いくらの支払いをするのか、積立金を食い潰して生活費に当てられるというけれど、それにはどんな制限が設けられているのか、という疑問だ。
あまりにも、このIULという商品が、買い手の私たちに都合の良く聞こえてしまって、どこかに落とし穴があるはずだ、とか、保険会社はどこで利益を得るのか、そんないやらしい疑いの気持ちも持っていたので、それも解明したかった。
さて、Zoom ミーティングが始まった。
担当の方はSさん。とても感じの良い女性だった。
トータル、45分くらい話しただろうか。
私は現在、お仕事もしていないし、保険に入る予定も全くないこと、そして、ただワークショップを聞いていて興味が湧いて質問させてもらっただけだと、彼女に先に伝えておいた。
たくさん説明を受けて、私も質問をして、次週またミーティングをすることになり、それまでに私にあったプランを出してくれることになった。
翌週、再度ミーティングをした。
そのときに私個人のプランというのを見せてくれた。
例えば、45歳から65歳までの20年間、毎月$500を積み立て、病気になった場合には$150,000の保障があるプラン。
始めの7年は、積立金に触ることはできないけれど、その後は、金額の制限はあるものの、IRAのように使途に縛られることなく、積み立てたお金を引き落として使うことができるのだそうだ。
『まぁ、こういうのを持っていたら、安心なのだろうなぁ・・。』
だけど、今の私には、保険に加入したくても、できないのだそう。できたとしても、支払いがかなり高額になってしまうそうなのだ。
というのも、私は現在うつ病を患っていて、まだ薬を服用している。
そうなると、保険会社からは、高リスク者とみなされるとのこと。
それを回避するには、断薬をしてから2年間経って、健康であることを証明することが必要なのだそうだ。
『なるほど。そりゃそうだよね。保険会社が損になるようなことをするわけがあるまい。』
それにしても、この保険という仕組みをもっと知りたくなった。
これを知ることで、お金に関する知識が増えるような気がしたし、老後に向けて、どんな備えをするべきなのかがしっかり見えてくるような気がしたからだ。
担当のSさん曰く、『保険に関するお勉強をして、一緒に働くこともできます』ということだった。
働くかどうかは置いておいて、今まとまった時間があるし、これをお勉強するチャンスがこの先あるかどうかわからない。
とりあえず始めてみることをその場で即決し、必要な手続きを済ませた。
ワークショップを聞いていて、金融に対する一般的な広い知識があったら、世の中の仕組みをもっと理解できていいな、と思っていた。
保険や金融に関する学びを深めるにあたって、まずは州の資格に合格することを目標に学習を進めることになった。
『州の資格?そりゃ大ごとだわね。』
でも、『学ぶことに無駄なことなんてないわ。とりあえず、自分のためにやってみましょう』という軽い気持ちで、新たな挑戦をすることになったのだった。