アメリカ日常生活 燃え尽き症候群・重度うつ病

うつ病からの回復と恐怖

ここ数日、調子がいい。

まだ睡眠がうまく取れていないから、とても疲れてはいるのだけれど、物事に対する意欲が高まってきているようだ。非常に前向きである。

何が嬉しいって、健康時と同じように、とはいかないが、特にこの2日間、お料理がかなりできるようなっているのだ。

最近 Vitamixのブレンダー&フードプロセッサーを購入したのだが、これが本当にいいお仕事をしてくれている。

もしかすると、実際には、私の現状は思うほど回復はしていないのかもしれないけれど、Vitamixのお陰で、お料理の工程が段違いに簡単になり、結果、短時間で飛躍的に作る品数が増えたのかもしれない。

このVitamixはIOP(うつのカウンセリンググループ)で、さんざん勧められていたもの。

昨年から、半信半疑ながらも、欲しいなと思っていたが、あまりにも高くて手が出せず、秋ごろから私のAmazonのカートの中にずっと入ったままになっていた。それを、今回チャンスがあって、思い切って買ったのだ。

これは大正解のお買い物だった。『どうしてもっと早く買わなかったんだ!』と思わずにはいられない代物。

うつで体調が悪かったこともあり、食欲もおかしく、お料理をするだけの体力と意欲もなく、食材を無駄にしてしまうことが多々あった。

でも、Vitamixのお陰で、その無駄が限りなくゼロになっている。

冷蔵庫の中にある、お野菜や果物をどんどこ投入していく。にんじん、セロリ、ブロッコリー、ケール、りんご、いちご、ブルーベリー・・あらゆるものが一瞬で調理しやすい形になっていく。それをバンバン使って、サフィーと私のごはんに変えていく。

最高。サフィーは、作ったごはんをペロリと食べてくれるし、私も栄養価の高いごはんを美味しくいただく。何より、健康に良いものを新鮮なうちに体に入れているということが、たまらなくいい。そして、冷蔵庫の中には、作り置きのタッパーが積み上がっていき、対照的に、どんどんきれいになっていく野菜室を見ると、ある種の快感と満足感を覚えるのだ。

『この機械は私のために作られたんじゃないか?!』と思いたくなるほど、感激してしまう商品である。

そんなことが楽しくて、またキッチンに立つ時間が増えた。そんなことができるようになった自分が嬉しい。

ただ、こうやって調子が良くなってくると、必ずと言っていいほど、社会復帰のことを考えるようになる。回復と同時に恐怖が襲うのだ。

『これだけ回復したら、社会復帰できる日も近いかな。』『社会復帰したら、本当にやっていけるだろうか。』『また嫌がらせなど、同じようなことが起こるのではないか。』『またうつになったらどうしよう。もうあの苦痛を味わいたくない。』『以前より収入が減ったら、お引越しすることも視野に入れなければいけないな。』特にお散歩中に、そんなことを悶々と考えるようになってしまう。

復帰への恐れ。きっと、それは、実際に社会復帰を果たした時のみに拭われる思いなのだろう。

もっと単純に、回復してきていることだけを喜べたらいいのにね。

-アメリカ日常生活, 燃え尽き症候群・重度うつ病
-, , ,