(『課題3に再挑戦』のつづき)
2023年4月25日(火)
最後の課題に挑戦する時が来た。
次なる指令は、レストランの中に入り、通行人の邪魔にならないところ(テーブルの下推奨)に伏せの状態で、飼い主がテーブルについている間、おとなしく待機する、というもの。
サフィーにとって、これは超難関である。ラスボスだ。
まず、どこのレストランにするか、を検討した。おそらく、練習のため何度も通うことになるだろうから、経済的に負担がかかりにくい所、犬を快く受け入れてくれる所、パティオがある所、を条件に入れた。加えて、私もその都度注文する必要があるので、健康的な食事を提供しているところ、というのも大切だ。この4つを条件を満たすところを検索。
結果、Chick-fil-Aに決めた。個人的にはSubwayがより良かったけれど、近くにパティオのある店舗がなかったのだ。
また、Barnaby's Cafeという犬大歓迎のレストランもあり、ビデオ撮影も兼ねた訓練をしやすいかな、とも思った。しかし、店関係の写真を確認すると、犬にも水を提供してくれたりと、サービスしてくれているようだ。メニューには、犬用の簡単な料理まで載っていて、これでは訓練にならないと思い、今回は選択肢から外した。とても可愛らしいので、そのうち訓練以外のプライベートで、サフィーを連れてお邪魔したい。
実際にChick-fil-Aに行くまでに、サフィーと二人で練習を重ねた。これは、ビデオテストの課題をいただいた初日から訓練を開始。時間が一番かかると踏んだから。
うちのダイニングテーブルや散歩中にある病院キャンパス内のパティオ、公園のカフェ、そのほか至るところでテーブルと椅子を見つけたら、何度となくゲーム感覚の練習を繰り返した。『(私が座席についた時、)サフィーはどこにいるべきでしょう?』と言いながらゲームをし、サフィーにテーブルの下にいることを教える。すると、私が着席すれば、テーブルの下に来るようになった。始めはおやつをふんだんに与え、どんどんおやつの回数を減らしていく。あとは、実際のレストランの中で、この状態で静かに待機できれば良い。もちろん、おやつも水も抜きで。(以前投稿した『セラピードッグを目指そうか』」の投稿で使った写真を撮影したときも、その練習を公園のカフェでしていた。)
場所をレストランに移す時が来た。練習あるのみ。
レストランに向かう前日に、お目当ての店舗のChick-fil-Aに電話を入れる。マネージャーから許可をとる。犬同伴での店内での飲食は許可できないが、パティオなら歓迎します、とのこと。
翌日、Chick-fil-Aに到着。時間は、空いている時を狙って、午後2時半すぎ。気温はは30度以上ある。暑い。サフィーは、例の「サービスドッグ訓練中」のベストをつけている。心なしか、いつもより落ち着きがない。不安。。
入店。前日に電話を入れたはずが、店員さんたちがサフィーを見て戸惑っている。マネージャーから許可をとった旨を伝えた。また、サービスドッグの訓練をさせていただきたいので、練習のために何度か店内に行き来をすることもあらかじめ話しておく。了解を得て、早速注文を始める。
サフィーは、私の横で伏せの状態でくつろぎながら待機。『案外いい感じじゃない。』と思いながら、支払いをし、番号札とオーダーしたレモネードを両手で持った。
と、その途端、入店してきたばかりの女性客に向かって、サフィーが急に走り出した。
私が手首にかけていたリーシュが強く引っ張られ、番号札は音を立てて床に落下。もう片方の手に持っていたレモネードは、カップの下の部分に1円玉ほどの大きさの穴が空き、そこからレモネードが勢いよく噴射した。床も私の服もびしょびしょ。私は店員さんと女性客に平謝り。
『はぁ〜、まだ早かったかな。いくら練習とはいえ、これはきつい・・。』
そう思いつつ、新しいレモネードを受け取り、気を取り直して再度挑戦。今度は上手く行った。
しかし、本番はここから。テーブルの下でちゃんと待機できるかが課題なのだ。練習の成果は出るだろうか。
不安を感じながらパティオに向かう。テーブルの下ではないものの、邪魔にならないところに陣取り、伏せをした。できた!
その後、また何度か繰り返した。交通量の多いところにその店舗があったので、車の音や、通行人に気を取られることもあったが、いくら繰り返してもできたのだ。最終的に、私の椅子の下に伏せの状態で待機。先ほどご迷惑をかけた女性客が、サフィーの間近で、笑顔でお子さんを抱いて見学されていたが、それに動じることもなかった。
なんと、課題ビデオが撮れてしまったのだ。
これが合格基準を満たしているかは分からないが、とりあえずビデオをアップした。
これで5つの課題ビデオが揃ったので、オンラインスクールに提出できる。最後に全てのビデオをもう一度見直して、ぽちっと提出ボタンを押した。
48時間以内に結果が来るそうだ。
さて、サフィーの訓練は、どこまで通用するのだろうか?1発合格は難しいかもしれないが、プロのコメントが楽しみだ。
🌸課題5での気づき。レストランの課題では、サービスドッグ訓練初心犬には、ファストフード店は向いていないと感じた。なぜなら、注文したものを自分で運ばないとならないから。レストランであれば、入店して、テーブルに向かい、着席するだけで済む。ファストフード店では、自分でオーダーしたものを運んでいるときに、今回のようなアクシデントが起こる可能性が高い。そのリスクを回避するためにも、まずは一般のレストランが良いだろう。
(『第一回ビデオ課題合否判定』につづく)