もしあなたがうつ病を患ったとしたら、働き方を変えるだろうか?それとも、元の居た場所に帰るだろうか?
うつ病の療養が始まってからというもの、本を読んだり、ノートに自分の考えを書き殴ったりしながら、自分自身と対話をしてきた。
たくさんのことを自問自答してきたけれど、症状も落ち着き始めると、過去を振り返るより、未来のことを考えるようになってくる。
はじめは、『本当に社会復帰を果たせるのだろうか?』といった漠然とした不安と戦うのだけれど、そのうち、具体的なことを考えるようになった。
『うつ病を抱えた私に合った働き方ってどんなものだろう?』
今まで私が築き上げてきた働き方のスタイルに自分を嵌めるのではなく、今の自分にあった働き方を見つけよう、って考え方が変わってきたんだね。
こんな風に考えられるようになってきたときには、だいぶうつ病の症状が改善してきたのだろう、と自己診断していた。
私は昔から、自分が考えていることや、希望などをとにかくノートに書き出す、という習性がある。
特にこの10月の私のノートを振り返ると、今までよりも遥かに、自分にあった働き方を模索するために、もがいていたようだ。
さて、私の理想のポストうつ病の働き方とは、どんなものだろう?
私の出した答えは、『働き方改革をする』だった。
なぜ改革するべきだと思っているのか。
それは、とにかく自分の健康を最優先したいから。
体と心を壊してみて、初めて身をもって、健康の大切さを知った。
人間らしい生活をしたいんだ。
叶うかどうかは別にして、どんな働き方をしたいのかというと・・
- 3−5つの複数の副業を持つこと
- 体を使う副業と、頭を使って家でできる副業の両方を持つこと
- 自分のペースで働き、疲れたら休むことができること
- できるだけサフィーと一緒にいたい
- 四六時中人と接することがないこと
- 80歳になっても続けられること
ふふふ。こんなんじゃ生活を支えられるかどうか疑問だけれどね〜。
以前は、同じ職場にフルタイムで勤務していたのだけれど、まずこれは変えたほうがいいのではないか、と思った。
特にアメリカでは、雇用されていると健康保険やリタイアメントの面でもとても有利になるので、以前の私のように、どこかに長く勤める、というのが安全で賢いのかもしれない。
だけど、うつ病を患った私には、そのフルタイムの仕事に耐えうるだけの体力と気力がないように思うし、再びうつ病を患ってしまうリスクがあるところには、できるだけ近づきたくない。
その分、今までのように安定した稼ぎは得られないだろうし、余裕のある生活はできないかもしれないけれど、本当に豊かな生活を手に入れるには、心と体の健康なくしては叶わないように思うんだ。
それに、1箇所で働いている場合、その仕事ができなくなったらアウトだけれど、複数の副業を持っていたら、1つのことができなくなっても、他のことで収入が得られる可能性が出てくる。
加えて、現代の人間の寿命が伸びていることもずっと気にかかっていた。
例えば、今まで私が働いていた手術室では、通常の週40時間のフルタイムと残業に加え、さらにオンコールまであった。
いつ呼び出されるかわからない。寝ていてもポケベルの音を気にしながら休んでいる。疲れていようが、深夜だろうが、体をベッドからひっぺがして病院に急行し、おやすみモードの身体をアドレナリン全開にして働くのだ。
どう考えても健康的とは言えない働き方だよね。
『この働き方を60代半ばまで自分に課すことは、果たして本当に私のしたいことだろうか・・?』
答えは『No』だったんだ。
私は今40代半ばだけれど、私たちの年代の人たちは、おそらく70代半ば、もしくは80歳近くまで働くことになるのではないかと予想している。
寿命が長くなってしまって、現代の引退する時期に退職したら、その後30年近く年金と貯金だけで生きることになるよね。
それってちょっと不安じゃない?
それに、もし健康に年を重ねることができたのなら、家にいてずっとのんびりしているよりも、やっぱり外に出て、何か自分にもできることで社会貢献を続けられたらいいなと思う。
その方が脳も刺激されるし、はつらつと若くいられるような気がする。
40代半ばって、働き始めて約25年。そして、現代の退職の時期まで、約25年のちょうど真ん中で、新しいことを始めるのにちょうどいい時期じゃないかしら?
だって、70歳近くになって引退して、それから収入を得られるようなやりたいことを見つけましょう、ったって、容易にいかないんじゃないかな。
ならば、今から始めて、細く長くできる仕事を作り上げていきたい。
『エステとリンパマッサージでビジネスを立ち上げたい』
これが長い療養期間に、自分自身と向き合って、心の中の声をしっかり聞いて熟考した結果出した答えであり、私のポストうつ病働き方改革の、一番大きな目標になった。
そこにたどり着くために、とにかくお勉強しなくてはならないし、技術も磨かなくてはならない。もしかしたら、経験を積むために、しばらく他所で働く必要があるかもしれないし、それとは逆に、ものすごく小さなところからビジネスを始めた方が良いと判断するかもしれない。
それはその時の流れとチャンスによって変わってくるだろう。
とにかく、今自分ができることに懸命に取り組むこと。
そして、チャンスの神様の長い長い前髪を掴み損ねないようにしなくっちゃね!