油断していた。すっかり頭から抜けていた。
サフィーのヒート(生理)が始まったのだ。
避妊手術のことは常に頭にあったのに、ヒートのことは考えもしなかった。時期的に、避妊手術の方が先に来ると思い込んでいたのだ。不覚だった。。
サフィーはちょうど7ヶ月に入ったところで、ヒート開始。
始めの2日間、気付かなかったのだが、1日目、あれ?しっぽや足のあたりが汚れているな・・と、異変には気付いて拭いていた。そして、2日目、家で真っ白いマットを使って訓練をしていたときに、赤っぽいものがあったのだが、おかしいなと思いながらも、サフィーにおやつに与えた、ストリベリー&ブルーベリースムージーがついてしまったのだろうと思って、拭き取っていた。
で、3日目、朝起きると、寝室のカーペットに、例のスムージーらしきシミが。『いや、こんなところまでスムージーが飛ぶわけないし・・。まさか?!』ということで、よーく見たら、血液。ビックリして、ネットで調べ、そして手持ちの本をひっくり返して、ヒートについての知識を拾った。
『生後6ヶ月を過ぎたら、メスは発情期を迎える』としっかり書いてある。あぁ〜。見落としてた。ごめんよ、サフィー😢
そして、まだまだ赤ちゃんだと思っていたサフィーが、もう生理だなんて、動物初心者の私は呆気に取られてしまった。。7ヶ月って、もう青年期に入っているのだよね。
というわけで、今回はヒートについて書いてみる。動物初心者は、きっと私だけではないはず😉
【ヒートって何?】
ヒートとは、『発情期』という意味。メス犬がヒートを迎えるということは、オス犬を受け入れ、妊娠する準備が整いました、という印。メス犬のヒートは、人間のように出血が伴うため、生理、とも呼ばれる。そのため、この犬のヒート(生理)は『発情出血』とも言われる。
犬の子宮内膜が厚くなって充血した結果、陰部から出血が見られる。
ちなみに、手持ちのイギリス系の本では、英語では、『heat』、『being on heat』、 『in heat』、 または 『in season』という言葉を使う、と書いてあるけれど、ここアメリカでは、『heat』が主で、私は『season』は聞いたことがない。『season』でも通じるのだろうか?ちょっと試してみよう。
【発情周期】
犬の発情周期は、次の4期に分かれる。
『発情前期』→『発情期』→『発情休止期』→『無発情期』
- 『発情前期』は、交尾準備期間で約7〜10日間続く。陰部が充血し、腫れて、発情出血(生理)が見られる。フェロモンにより、オス犬を惹きつけはするものの、まだ交尾はしない。
- 『発情期』は、受精可能な期間。約8〜14日間続く。発情期の始めの2〜3日間に排卵がある。この期間にオス犬が近づくと、交尾を受け入れる行動が見られ、交尾を行えば、妊娠する可能性もある。
- 『発情休止期』は、オス犬と交尾を受け入れなくなってからの、約2〜3ヶ月間。発情期に受精していると、この間が妊娠期になる。また、妊娠していないのに、その兆候が見られ、『生理的偽妊娠』が起こることもある。これは、卵巣で黄体ホルモンが分泌され、妊娠していないにも関わらず、乳腺が発達し、お乳が出ることがあるのだそう。
- 『無発情期』は、卵巣が活動を休止する、約3〜6ヶ月。次の発情期までの期間で、発情期の約1ヶ月半前になると、徐々に陰部が膨らみ始める。
【ヒート、いつ始まるの?】
個体差はあるものの、だいたい6−9ヶ月の間に起こる。
血筋によっては、10ヶ月〜1歳の子もいるそうで、中には18ヶ月まで来ない子もいるのだそう。
【何日ぐらい続くの?】
平均2週間くらい。
だいたい1週間から10日くらい〜長い子で4週間続くこともある。
【周期は?】
6−9ヶ月周期。中には、1年に1度の子もいる。
【何年続くの?】
避妊手術を受けない限り、一生続く。
【症状は?】
- いつもよりおしっこの回数が多い。
- いつもより水をよく飲む。
- 陰部が膨らんでくる。
- 落ち着きがなくなる。
- 食欲の低下。
- 偽妊娠の場合には、乳房が膨らみ、お乳が出ることもある。
【ケアの方法は?】
- ドッグラン、公園、ペットショップなど、犬の集まる場所や時間帯を避けることが大切!発情期のメス犬から出されるフェロモンは、およそ半径2kmまで届き、オス犬を興奮させてしまう。また、その理由から、犬がトレーニングに学校に通っている場合は、事前に学校に連絡し、ヒート中であることを伝え、登校しても良いか確認しよう。
- 感染症予防のため、特に清潔を保つようにしよう。
- サニタリーパンツや犬用ナプキンを利用しよう。
- 食欲が低下している場合には、いつものお食事にトッピングをしてみるなど、ひと工夫してみよう。
【サフィーの場合】
サフィーは7ヶ月で生理が始まったのだが、いつもよりよく眠っているような気がする。変わらず活発だし、食欲も旺盛。けれど、最近の著しい変化としては、普段あまり吠えることのなかったサフィーが、音に敏感に反応しているのか、家の中でよく吠えるようになっている。これはヒートのためなのか?
私の反省としては、すぐに気付いてあげられなかったこと。なので、サニタリーパンツやナプキンの用意ができておらず、もう少し早く用意できていれば良かったかな、と思う。(今回Amazonで注文したサニタリーパンツ、Petcoで購入した犬用ナプキンはこちら)
サフィーの学校のMs. C曰く、人間と同じように、犬にとってもやっぱり生理痛はつらいものだとのこと。人によっては、ヒーティング・パッドなど、温めるものを犬のお腹と腰回りにつけるのだそう。あまりにつらそうならば、それも検討して見ても良いのかもしれない。
先ほど、注文したおパンツが届いたので、早速装着させてみた。とても嫌がっていたが、なんとか食べ物で気を逸らして、作戦成功。このまま食いちぎらずに慣れてくれれば良いのだけれど・・。
【おまけ】
『Bitch(ビッチ)』という言葉があるじゃない?そもそもの意味を忘れかけていました。本の中に『bitches』が連発されていて、おおお!と思ったが、遠い記憶が蘇ったわ。こっちが正しいのよね。